タイプ別でシェリー酒を楽しもう

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シェリーは長い歴史を経て、特別な自然条件のもと、独特の製法によって出来上がったワインです。
使用されるぶどう品種、醸造方法、熟成方法によって、異なったタイプのワインになります。シェリーには色、香り、味わい、料理との合わせ方に大変広い幅があります。
非常に独特な製造法と熟成法そして長い豊かな歴史を背景にし、大変多様な要素を持ったこのワインにとってシェリーという総合名詞は、共通のアイデンティティを示す印 になっています。

ビノ・ヘネロソ/Vinos Generoso

パロミノ種で造るもので、発酵を完了するため完全な辛口です。

ビノ・ドゥルセ・ナトゥル/Vinos Dulces Naturales

甘い品種(モスカテルとペドロ・ヒメネス)を使って造るもので、発酵を止めてぶどうの甘さを残すため完全な甘口です。

ビノ・ヘネロソ・デ・リコール/Vinos Generosos de Licor

ビノ・ヘネロソとビノ・ドゥルセ・ナトゥルをブレンドして造るので、色々な段階の甘さのワインができます。

辛口であるか、甘口であるかの他に、様々なタイプのワインを造り出すには熟成も重要な要素です。
シェリーには熟成の仕方が2種類あります。ひとつは酵母の膜の下で熟成するため淡い色でシャープな香りのワインになる生物学的熟成です。もうひとつは、酸化熟成といって、空気に触れながら熟成するため、濃い色で複雑かつ凝縮した香りになります。

フィノの色合い

フィノ/Fino

麦わらのような色、もしくは淡い金色。シャープでデリケートなアーモンドのような香り、辛口で軽い口当たり。フロールのもとで熟成したもの。
アルコール度:15度~17度

マンサニーリャの色合い

マンサニーリャ/Manzanilla

フィノに大変似ているが、海辺の町サンルーカル・デ・バラメダのボデガで熟成されるもの。その気候条件がソルティな風味を生む。麦わら色で、シャープだが、カモミールのような香りも。ドライで特に軽やかなワイン。
アルコール度:15度~17度

アモンテリャードの色合い

アモンティリャード/Amontillado

フィノもしくはマンサニーリャの段階を経て、第二段階の酸化熟成をしたワイン。琥珀色で繊細なシャープさのある(ヘーゼルナツのような)香り。辛口。ソフトで軽やかな風味で、長いアフターテイスト。
アルコール度:16度~22度

オロロソの色合い

オロロソ/Oloroso

酸化熟成した辛口ワイン。元来辛口で、琥珀色からマホガニー色。ワインが染みた木樽やクルミ、ナッツを思わせる華やかな香り。スペイン語でにおいを意味する”オロール”に由来する高い香りを持つ。フルボディで充実度の高いワイン。
アルコール度:17度~22度

パロ・コルダドの色合い

パロ・コルタド/ Palo Cortado

輝きのあるマホガニー色、ヘーゼルナッツの香り、辛口でバランスの取れた、レガントで大変余韻の長いワイン。アモンティリャードのソフト、デリケートでシャープな香りの特性と、オロロソの持つワインとしての充実度とボディを兼ね備えたワイン。
アルコール度: 17度~22度

ペイル・クリームの色合い

ペイル・クリーム/Pale Cream

フィノをベースにしたビノ・ヘネロソ・デ・リコール。黄色がかった麦わら色、シャープでエレガントな香り、デリケートでほのかな甘口。
アルコール度:15.5度~22度

ミディアムの色合い

ミディアム/Medium

アモンティリャードをベースにした、琥珀色から明るいマホガニー色のビノ・ヘネロソ・デ・リコール。繊細な香りとほのかに甘い口当たり。
アルコール度:15度~22度

クリームの色合い

クリーム/Cream

オロロソをベースにして造られるため、濃いマホガニー色のビノ・ヘネロソ・デ・リコール。木樽やレーズンを思わせる深みのある香り。ビロードのような口当たりで、甘くフルボディ。
アルコール度: 15.5度~22度

モスカテルの色合い

モスカテル/Moscatel

モスカテルという品種のブドウを天日干ししたものから造るビノ・ドゥルセ・ナトゥラル。濃いマホガニー色、マスカット独特の香りで、フローラルさや柑橘系の香りもあり、大変甘いが、フレッシュさと軽やかさを備えている。
アルコール度:15~22度

ペドロ・ヒメネスの色合い

ペドロ・ヒメネス/Pedro Ximénez

濃いマホガニー色で干しぶどうが持つ深い香りのあるワイン。ソフトでビロードのような口当たり。豊かで力強く、完璧にバランスのとれたワイン。ペドロ・ヒメネス種のぶどうを天日に干して干しぶどう状にしたものから造られます。
アルコール度:15度~22度

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